手話のバリエーションはどんなものでしょう？

手話単語は全国的に共通して使われているものもあれば、地域によって違うものもあります。いわゆる方言です。
また、同じ地域でも、年代によって同じ表現もあれば違う表現もあります。
４つの概念について動画を紹介しますので、皆さんも観察してみませんか。

2021年1月28日　大杉豊
「北」について、奈良地域では20名全員が同じ手話を表現しています。全国におけるバリエーションは日本手話言語地図（試作版）をご参照ください。
「水」について、群馬地域では二つの連続した手話、口の前で手を震わせる手話、口の横で手を震わせる手話の三種類が年齢層に沿って観察されます。
「ジャガイモ」について、石川地域ではほぼ全員が同じ手話を表現していますが、20代と80代に違う表現、そして丸い形を示す手話と連続する形も観察されます。
「寄宿舎」について、茨城地域ではこめかみの辺りで屋根の形を示す手話が共通して使われていますが、別の手話＜寝る＞と連続して表す形が若年層に見られます。