異分野融合ワークショップ『手話・社会・技術』

  • 日時: 2013年9月19日(木) 10:15-12:30
  • (受付は10:00-)
  • 会場: 以下2地点を双方向4K超高精細映像伝送システムで接続(日本手話→日本語,日本語→日本手話の通訳が付きます)
    • 大阪(メイン会場): グランフロント大阪 ナレッジキャピタル2階 ACTIVE Studio
    • 東京(サブ会場): 国立情報学研究所 19階会議室(1901, 1902, 1903)
  • フライヤー(ダウンロードして配布等にご利用ください)

全体の趣旨

本ワークショップは,『手話・社会・技術』に焦点をあて,手話コミュニティでいま何が起こっているのか,社会はそれをどのように受け止めるべきか,技術はいかに支援できるのかについて,手話を日常言語とする人々,手話を研究する人々,最先端の技術を作る人々とが対等に議論する場を提供します.技術的には,東京と大阪の2地点を次世代の高精細映像伝送システムでつなぎ,双方向に議論できる環境を構築します.この技術によって,遠く離れた地域に住む,手話を日常言語とする人々が出会い,話し合うことが可能になります.日本手話には方言差があると言われています.しかし,それはどのような「差」なのでしょうか?高齢者層と若年者層とでは使用する手話表現が異なると言われています.しかし,それはどのような「異なり」なのでしょうか?以上のことを議論する中で,我々が今すべきことを考えます.本ワークショップは,JSPS異分野融合による方法的革新を目指した人文・社会科学研究推進事業「手話コミュニティにおける遠隔コミュニケーション環境の提案」(代表者:坊農真弓)の成果報告の一つとして,また,けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会のセミナーとして開催されます.

ワークショップ1: 手話言語法と手話コーパスの接点~地域の手話指導に必要な手話言語資源~

概要
近年,全日本ろうあ連盟をはじめとする様々な手話・ろう関連団体が「手話言語法」(仮称)制定に向けた活動を行っています.一方で,「日本手話言語地図(試作版)」が2010年に,そして「日本手話話し言葉コーパス」が今年の5月に公開されました.本ワークショップでは,この一連の動きについて,それぞれの特徴と将来的な接点,特に手話言語資源の必要性について議論します.
話題提供者:
西滝憲彦(全日本ろうあ連盟), 大杉豊(筑波技術大学)

ワークショップ2: 手話コミュニティと超高精細映像通信の接点

概要
手話を生活言語とする人々は,視覚によって情報交換し,コミュニケーションしています.超高精細映像はそういった人々の日常にいかに貢献できるのでしょうか.本ワークショップでは,映像の質や遅延の問題など,ろう者にとって理想的な情報環境とは何かを議論します.
話題提供者:
荒川佳樹(NICT), 黒田知宏(京都大学)

スケジュール

  • ワークショップ1 (主言語: 手話):10:15-11:15
    • 概要説明 (坊農-大阪): 10分
    • 話題提供 (西滝-大阪): 10分(手話言語法制定運動)
    • 話題提供 (大杉-東京): 10分(手話言語資源)
    • 議論 (司会: 大杉-東京):10分(地域での手話指導)
    • フロアとの意見交換 (司会: 坊農-大阪): 20分
  • 休憩:10分
  • ワークショップ2 (主言語: 音声日本語):11:25-12:30
    • 話題提供 (荒川-大阪): 10分(本イベントのネットワーク&機器構成説明)
    • 話題提供 (黒田-大阪): 10分(ヒューマンインタフェースからみた手話コミュニティ)
    • 話題提供 (坊農-大阪): 10分(コミュニケーション研究からみた手話コミュニティ)
    • 議論 (司会:坊農-東京): 10分
    • フロアとの意見交換 (司会: 大杉-大阪): 20分
  • 終了の挨拶 (坊農-大阪): 5分

主催

     
  • JSPS異分野融合による方法的革新を目指した人文・社会科学研究推進事業「手話コミュニティにおける遠隔コミュニケーション環境の提案」(代表者:坊農真弓)(H21-H26)
  • けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会

併催

  • 日本バーチャルリアリティ学会

協力

  • 国立情報学研究所(NII)
  • 情報通信研究機構(NICT)
  • 全日本ろうあ連盟
  • 全国手話通訳問題研究会(全通研)(交渉中)
  • 群馬県聴覚障害者連盟
  • 奈良県聴覚障害者協会
  • 学術情報ネットワーク(SINET4)
  • 新世代通信網テストベッド(JGN-X)
  • 超臨場感コミュニケーション産学官フォーラムURCF

謝辞

  • JSPS科学研究費助成事業基盤研究(B)「ろう者と聴者の言語意識の改革を目指した「日本手話話し言葉コーパス」の構築」(代表者:坊農真弓)(H23-H26)
  • JSTさきがけ「情報環境と人」「インタラクション理解に基づく調和的情報保障環境の構築」(坊農真弓)(H21-H25)
  • JSPS科学研究費助成事業基盤研究(B)「ろう者コミュニティの視点による日本手話語彙体系の記録・保存・分析」(代表者:大杉豊)(H25-H28)

事前申し込み

手話通訳の設置準備の都合上,事前申し込みをしていただけると助かります.当日参加も歓迎いたしますので,是非お誘い合わせの上ご参加下さい.以下の情報をメール本文に記載の上,bono-sec at nii.ac.jp(atを@に置き換えてください)にご連絡ください.タイトルは「異分野融合ワークショップ参加」としてください

氏名
 
所属(あれば)
 
会場(該当しない方を削除してください)
大阪(メイン会場) or 東京(サブ会場)
 
使用言語(該当しない方を削除してください)
日本語 or 日本手話

連絡先