AgentSpace インストールマニュアル

佐藤 一郎

COPYRIGHT ファイルを読み、それに同意のもとで本システムの使用 するようにしてください。インストール上の質問 は Email: agentspace@is.ocha.ac.jp に御連絡ください。 ただし、すぐには返答できないことがあります。 予め御了承ください。

AgentSpace の実行に必要なハードウェア・OS

Sun社 JDK 1.1 以上 (JDK1.0.2では動作しません)

動作確認がなされているOSは Windows95/98、WindowsNT 4.0、MacOS8、Solaris 2.6、Linux、FreeBSD です。 また、JDK 1.1以外にも、JDK1.2β2、Symantec Cafe 1.8以降、 Metrowerks CodeWarrior(JDK1.1対応版) でもコンパイル・実行ができます。

また、Javaにより実現されていますので、異なるOS間のエージェント移動も行えます。例えば、Windows98上のAgentSpaceのエージェントを、そのままMacOS上のAgentSpaceに移動することもできます。

一台のコンピュータでも動作させることができますが、TCPプロトコルに 対応している必要があります。また、相違なコンピュータ間でプログラムの 移動を実現するには、TCPプロトコルにより通信可能な2台以上のコンピュータ が必要です。

AgentSpace のインストール

ダウンロードマニュアルに従い AgentSpace のアーカイブファイルをダウンロードしてください。なお、 zip形式で解凍されていますので、Windows であれば WinZip などで 解凍してください。このとき、ディレクトリ構造を保存するようにして 解凍するとよいです。なお、UNIXでも unzip コマンドなどがあれば 解凍できます。

解凍後のファイル構成例

  (agentspace)-|-README
               |-COPYRIGHT
               |-(doc)
               |-(system)-|-agentspace-|-*.class      AgentSpaceシステムのクラス
                          |            |-*.java       AgentSpaceシステムのソース
                          |-*.agent      エージェントプログラム 
                          |-*.java       各エージェントのソースプログラム
                          |-*.class      各エージェントのclassファイル
                          |-*.mk         各エージェントのMakefile  
                          |-Makefile     AgentSpaceシステムのMakefile
								  
 

環境設定

環境変数CLASSPATHに上記の system ディレクトリが含まれている必要が あります。もし、環境変数CLASSPATHに「 . 」(カレントディレクトリ)が 含まれいるのならば、上記の system ディレクトリをカレントディレクトリ にしてください。

AgentSpace の起動

Windows95/98/NTを利用している方で、ともかく手っ取り早く動作を させてみたいという方は、ディレクトリ「system」をカレントディレクトリ にして、以下のコマンド「runit」を実行してください。

runit

これは一つのコンピュータでシステムを稼働させます。二つのウィンドウが 表示されますが、それぞれは別のアプリケーションでして、TCPを介して通信を 行います。

AgentSpace の起動方法

動作環境により幾つかの方法があります。

2台以上のコンピュータで AgentSpace を起動する場合

それぞれのコンピュータの環境変数CLASSPATHに「 . 」があり、かつ、カレン トディレクトリが解凍ファイルの system ディレクトリであるとします。 それぞれのコンピュータで以下のコマンドを入力してください。

	java agentspace.AgentServer
 

それぞれのコンピュータでAgentSpaceシステムが起動し、システム間でプログ ラムの移動が可能になります。なお、AgentSpace システムは通信ポートの 5000番を使用します。もし、この5000番が他の通信サービスと衝突する場合 (bindエラーがでます)は、

	java agentspace.AgentServer 9000 9000
 

などとしてください。この場合は、通信ポートの9000番を使用します。

一台のコンピュータで AgentSpace を起動する場合

環境変数CLASSPATHに「 . 」があり、かつ、カレントディレクトリが 解凍ファイルの system ディレクトリであるとします。

	java agentspace.AgentServer 5000 5001
 

として実行してください。つぎに、上記のプログラムを終了させずに

	java agentspace.AgentServer 5001 5000
 

としてください。AgentServerの第一引数は受信ポート番号、第二引数は送 信ポート番号となっています。上記の例では、二つのAgentSpaceシ ステムが起動し、前者の5000番で受信し、5001番で送信します。逆に後者は前 者の5001番で受信し、5000番で送信することになり、同じコンピュータ上であ りながら二つのAgentSpaceシステム間でエージェントの移動が可能になります。 なお、この例では通信ポートの5000番と5001番を使用します。もし、この5000 番または5001番が他の通信サービスと衝突する場合はbindエラーとなります。

	java agentspace.AgentServer 9000 9001
 
	java agentspace.AgentServer 9001 9000
 

などとしてください。この場合は、通信ポートの9000/9001番を使用します。

 

エージェントの実行

ページ:エージェントの実行

ページ:エージェントの作成

 

Ichiro Satoh (Ph.D.)
Associate Professor,
Deparment of Information Sciences
Ochanomizu University
2-1-1 Otsuka Bukyo-ku Tokyo 112, JAPAN
Tel: +81-3-5978-5388, Fax: +81-3-5978-5705
Email: ichiro@is.ocha.ac.jp