Dコマンド; データ処理用ユーティリティ : D-2.2 source package

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このプログラムの正規表現ハンドラは、Henry Spencer's V8 regexp(3)を元に変更したものである。

このプログラムはフリーソフトウェアである。このプログラムを商業的に販売しないかぎり、再配布、修正、再利用は自由である。

このプログラムには、保証はない。

コンタクト: miyazawa@nii.ac.jp

このバージョンについての情報は、 リリースノート参照。

D-2.2 SOURCE PACKAGEのインストール

1. Windows 2. Solaris 3. SunOS4 4. Linux 5. その他のプラットフォーム

0. 総論

このパッケージには、ソースプログラムを収めた"src"ディレクトリと、HTML形式のマニュアルを収めた"html"ディレクトリがある。インストールの第1段階はコンパイルであり、第2段階は作成された実行可能ファイルをしかるべきディレクトリにコピーすることである。最後にPATHをセットしてコマンドとして呼び出せるようにする。

"resources"、"registries"や "DLL"ファイル等の設定はいっさい必要ない。

以下のインストール方法は、一例であり、 他にも可能な方法はある。

Dの削除は、これらのファイルを削除し、 PATHのエントリを消去するだけである。

1. Windows

コンパイルとコピー:

Windows2000以降で"cmd.exe"(コマンド拡張機能有効:標準でこうなっている)から実行する。 Microsoft Visual C/C++の"cl"およびnmake"を使用する(これは有料ソフト)。 "src"ディレクトリに移動。

> cd src

Makefile.win32 ファイルを必要に応じて修正する。 最初の2行、

INSTALLDIR = c:\D-2.2\bin
HTMLDIR = c:\D-2.2\html

は、実行可能ファイルと、マニュアルのコピー先を示す。

> nmake /f Makefile.win32

(コンパイラからの警告メッセージは無視してよい。)

> nmake /f Makefile.win32 install

上記の作業を行うには、管理者権限がいるかもしれない。コンピュータの管理者に頼むか、あるいは"c:\D-2.2"のかわりに、書き込み権限のあるほかの場所を使用することもできる。

PATHの設定:

Windows2000、XPでは、「スタート」 - 「設定」 - 「コントロール パネル」で「システム」をダブルクリック、「詳細設定」タブを選んで「環境変数」ボタンをクリック。 ユーザー環境変数の"path"を選んで、「編集」ボタンをクリック。変数値の最後に";c:\D-2.2\bin"を加えて、"Ok"ボタンをクリック。"path"がない場合「新規」で変数名"path"、変数値"c:\D-2.2\bin"を入れて"Ok"ボタンをクリック。

Window95、98、MEでは、上記の方法は使えない。通常PATHは"autoexec.bat"ファイルで指定するので、このファイルのPATHコマンドを修正して";c:\D-2.2\bin"を加える。

Windows95、98、MEでDコマンドを使用することは可能であるが、シェル(command.com)の制限(パイプの実装、引数の制限など)のため、推奨はできない。

スタートボタンからのマニュアル参照(オプション):

「スタート」ボタンを右クリックして、「開く」。「プログラム」をダブルクリック、「ファイル」メニューの「新規作成」-「ショートカット」を選んで、ウィザードに従い項目の場所に "c:\D-2.2\html\index.html"または "c:\D-2.2\html\jpn\index.html" を、名前に"D-2.2 manual"(名前は任意につけて良い) を入力して「完了」する。

削除:

c:\D-2.2を削除する。 さらに、PATHおよびスタートボタンから、 インストール時の逆の手順でエントリを削除すればよい。 「コントロール パネル」の「プログラムの追加と削除」からは削除できない。

2. SOLARIS

コンパイルとコピー:

FORTE DEVELOPPERまたは適当な"cc"および "make"環境が必要である。 "src"ディレクトリに移動。

$ cd src

Makefile.solaris ファイルを必要に応じて修正する。 最初の2行、

INSTALLDIR= /opt/D-2.2/bin
HTMLDIR= /opt/D-2.2/html

は、実行可能ファイルと、マニュアルのコピー先を示す。 そのほかの修正可能な設定がこれに続く部分にある。

$ make -f Makefile.solaris

(コンパイラからの警告メッセージは無視してよい。)

上記の省略時インストール位置を使用する場合、通常ここでsu が必要である。rootユーザからmakeが使えるようにしておくこと。

$ make -f Makefile.solaris install

PATHの設定:

/opt/D-2.2/binを自分のPATHに追加する。 通常、PATHは、.cshrc.profile.bashrcなどの shell初期化スクリプトで設定する。

マニュアルエントリ(オプション):

file:///opt/D-2.2/html/index.htmlまたはfile:///opt/D-2.2/html/jpn/index.html をWebブラウザのブックマークに登録してもよい。 ドキュメントを簡便に参照する方法は他にも多くあり、 この方法でなくともかまわない。

削除:

スーパーユーザ権限で次を実行する。

$ rm -r /opt/D-2.2

D-2.2に関するPATHエントリやマニュアルエントリを削除する。

3. SunOS4

コンパイルとコピー:

"src"ディレクトリに移動。

$ cd src

Makefile.sunos4 ファイルを必要に応じて修正する。 最初の2行、

INSTALLDIR= /usr/local/bin
HTMLDIR= /usr/local/D-2.2/html

は、実行可能ファイルと、マニュアルのコピー先を示す。 そのほかの修正可能な設定がこれに続く部分にある。

$ make -f Makefile.sunos4

(コンパイラからの警告メッセージは無視してよい。) 必要であればsuを行う。

$ make -f Makefile.sunos4 install

PATHの設定:

必要があれば /usr/local/binを自分のPATHに追加する。 通常、PATHは、 .cshrc.profile.bashrcなどの shell初期化スクリプトで設定する。

マニュアルエントリ(オプション):

file:/usr/local/html/D-2.2/index.htmlまたは file:/usr/local/html/D-2.2/eng/index.html をWebブラウザのブックマークに登録してもよい。 ドキュメントを簡便に参照する方法は他にも多くあり、 この方法でなくともかまわない。

削除:

Makefile.sunos4 を保存しておけば、 (場所はどのディレクトリでもよく、 また他のソースファイルは必要ない) 必要に応じてsuを行って、

$ make -f Makefile.sunos4 uninstall

で、実行ファイル、シンボリックリンクとマニュアルを削除できる。 (この結果できる空のディレクトリも削除してよい)。 さらに、D-2.2に関するPATHエントリやマニュアルエントリを削除する。

4. Linux

コンパイルとコピー:

"src"ディレクトリに移動。

$ cd src

Makefile.linux ファイルを必要に応じて修正する。 最初の2行、

INSTALLDIR= /usr/local/bin
HTMLDIR= /usr/local/D-2.2/html

は、実行可能ファイルと、マニュアルのコピー先を示す。 そのほかの修正可能な設定がこれに続く部分にある。

$ make -f Makefile.sunos4

(コンパイラからの警告メッセージは無視してよい。) 必要があればsuを行って、

$ make -f Makefile.linux install

PATHの設定:

必要があれば /usr/local/binを自分のPATHに追加する。 通常、PATHは、 .bashrc.profile.cshrcなどの shell初期化スクリプトで設定する。

マニュアルエントリ(オプション):

file:/usr/local/html/D-2.2/index.htmlまたは file:/usr/local/html/D-2.2/eng/index.html をWebブラウザのブックマークに登録してもよい。 ドキュメントを簡便に参照する方法は他にも多くあり、 この方法でなくともかまわない。

削除:

Makefile.linux を保存しておけば、 (場所はどのディレクトリでもよく、 また他のソースファイルは必要ない) 必要に応じてsuを行って、

$ make -f Makefile.linux uninstall

で、実行ファイル、シンボリックリンクとマニュアルを削除できる。 (この結果できる空のディレクトリも削除してよい)。 さらに、D-2.2に関するPATHエントリやマニュアルエントリを削除する。

5. その他のプラットフォーム

コンパイルとコピー:

srcディレクトリには、 Cソースファイルのプラットフォーム依存定義の Config_XXX.hXXXはプラットフォ−ム名)および 各プラットフォーム対応の ファイル位置、コマンド名などを与える Makefile.XXX が存在する。 これらの内容を検討して、 自分のプラットフォーム用の Config_XXX.hおよびMakefile.XXXを 作成すればよい(のだが…)。

提案、質問、コメントは著者まで。

コンパイルを成功させる力があれば、その他の手順は明白であろう。。