Dmax - レコード番号リストによる抜出し

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形式

Dmax [ -g group-by-key ] [ options ] key-field-list [ input-file.. ]

説明

Dmax は,指定された key-field-listの値が最大である レコードを入力ファイル全体から抽出する。 最大値のレコードが複数あった場合,すべて出力する。 入力レコード順は保持される。

入力ファイル中のレコードがすべて同じキー値を持っていた場合, Dmaxは入力ファイルの全レコードを出力する。 この場合,全レコードを保持するためのメモリーが必要となることに注意。 とくに,これは,キーフィールド名を誤って与えたときにも起こる。

最小値レコードは,rキーフラグまたは -vコマンドオプションによって抽出できる。

キー値の比較は,Dコマンドの値の比較ルールによる。 マニュアルDintro値の比較 セクション参照。

オプション

-F
"filename"フィールドを各レコードに付加する。 各入力ファイルごとに最大キー値レコードを選択する。
-g group-by-key-field-list
グループ処理。 最大キー値レコードをグループ化キーフィールドの値が変化するごとに出力する。 通常group-by-key-field-list順にソートしておく必要がある。
-k key-flags
key-field-listおよびgroup-by-key-field-list の省略時のキーフラグ値を与える。 この値は,エントリにフラグが指定されていない場合に効力を持つ。 マニュアル Dintro参照。
-v
最大値でなく,最小値レコードを抽出する。 -vが複数指定されると,効果はトグルする。
-D [i/o]datautf=8|16|32
UTF入出力機能参照。

使用例

countフィールド(数値)が最大のレコードを選択する。

Dmax count:n

最小値レコードの選択(countフィールド:数値)。

Dmax -v count:n

idごとにdate,timeフィールドが最終のものを選択する。

Dmax -g id date,time

既定フィールド名

filename:
-Fオプションが指定されたとき, 各レコードの先頭のフィールドとして。 値はそのレコードの入力ファイル名で,シェルにより展開された形をしている。 ただし,入力が標準入力の場合,このフィールドは付加されない。

環境変数

Ddatautf, Didatautf, Dodatautf
UTF入出力機能参照。

メッセージ

マニュアル D_msg参照。

参照

DintroDmeans, D_msg

AUTHOR

MIYAZAWA Akira


miyazawa@nii.ac.jp
2006