Dsort - キーフィールド値によるソート

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形式

Dsort [ -k key-flags ] [ -T directory ] key-field-list [ input-file.. ]

説明

Dsort は, key-field-list の指定によりD-ファイルをソートする。 キーフィールドリストは,

field-name[:key-flags]

の形式をしており,Key-flagsは,キー属性を与える次の文字の組合わせである。 (これはUNIXのsort) のサブセットになっている。)

n
数値; 値は数値(double)として扱われる。
r
逆順 (降順)。
f
大文字化; 小文字は大文字に変換される。
d
辞書順。
i
非印字文字の消去。

key-field-list の最初のエントリが第1ソートキーとなり, 2番目のエントリが第2キー,等々となる。 すべてのソートキーが等しいレコードは, 入力順が守られる。 (最後のソートキーとして入力レコード順の昇順が常に仮定される。)

オプション

-k key-flags
key-field-list の省略時のキーフラグ値を与える。 この値は, key-field-list のエントリにフラグが指定されていない場合に効力を持つ。 マニュアル Dintro参照。
-D xmem=workspace
作業領域の大きさをKB(1024バイト)単位で与える。 省略時は32768(32MB)。 この値を,実際に使用できるメモリの量以上に指定するのは推奨しない。
-T directory
一時ファイル用のディレクトリ。 Dsort は,作業領域(サイズはxmem)の中で ソートができなかったとき,一時ファイルを使用する。 この一時ファイルを格納するディレクトリを指定する。 オプション -T を省略すると, Windows環境ではTEMP環境変数, それがない場合,c:\tempを使用する。 UNIX環境ではTMPDIR環境変数, それがない場合,/tmpを使用する。 これらのディレクトリに書込みできない場合も, 同様の順でディレクトリが割当てられる。
-D [i/o]datautf=8|16|32
UTF入出力機能参照。

使用例

フィールド"count"(数値)の降順ソート。 これは,しばしば Dfreq コマンドの後で使われる。

Dsort count:nr

同じ結果となる別の指定法。

Dsort -k rn count

フィールド"word"(大文字化)および"page"(数値)でのソート。

Dsort word:f,page:n

環境変数

TMPDIR
一時ファイル格納用ディレクトリ(UNIX)。 省略時は,/tmp
TEMP
一時ファイル格納用ディレクトリ(Windows)。 省略時は,c:\temp
Ddatautf, Didatautf, Dodatautf
UTF入出力機能参照。

メッセージ

マニュアル D_msg参照。

参照

DintroD_msg

AUTHOR

MIYAZAWA Akira


miyazawa@nii.ac.jp
2003