とりあえず簡単に研究内容が知りたい方へ

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 宇野毅明の研究は、分野で言えば、情報科学、情報工学、オペレーションズリサーチという学問分野に属します。人に説明するときは、「コンピューターのプログラムの設計図の理論の研究」と言っています。で、続けて「建築の研究をする人が、どういう設計にすると丈夫な建物が建つか、コストがかからない建物を造れるかという研究をするように、どう設計したら速いプログラムが作れるか、どうやったら簡単な仕組みで動くプログラムが作れるか。ということを研究している」と言っています。

 こういう研究は、情報科学・情報工学に属します。じゃあ、研究分野になんでオペレーションズ・リサーチというのが入っているの、と思われるでしょう。それは、研究対象としているプログラムが、主に、オペレーションズ・リサーチの分野で研究されている、最適化という分野のプログラムだからです。

 最適化とは、与えられた条件を満たすものの中で評価値が最も良いものを見つける、というものです。例えば、もっとも都合の良い時間割を見つけよう、生産スケジュールを組もう、勤務表を作ろう、最短ルート検索をしよう、なんていうものが最適化になります。うまく研究すれば、条件をちょちょいと入力すると、ぽんと良さそうな時間割なりスケジュールなりを出してくれる、そんなプログラムができるわけです。

 しかし、世の中そううまくはいきません。お遊び程度の問題を適当に解く、ということならだいたいうまくいくのですが、実際に役に立つものが欲しいから、いい答えを見つけよう、たくさんの条件を考慮しよう、大きな問題を解こう、なんてことを考え出すと、とたんに計算時間が長くなって、2,3日かかっても解けなくなります。

 そこで、ぽんと押せばぱっと答えが返ってくるような、そんなプログラムを作るにはどうすればいいのかな、というのを研究するのが、宇野の研究です。研究がうまく行けば、それこそいろいろな分野で、自動的にいろんなものを賢くマネージメントしてくれるシステムが出来るわけです。

 

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