大規模な職場に対して、勤務スケジュールを自動で作成するシステムは存在しますし、導入、カスタマイズ、運用などのコストをかけられる場面では適用が可能です。しかし、中小規模な現場ではなかなかシステムにコストをかけられません。にもかかわらず、特に中小の職場では、個々の条件が多く、自動でスケジュールを作成してもほとんどの場合、修正作業を必要とします。この修正作業がたいていボトルネックとなるのです。このことから私たちは修正作業の負担を劇的に軽減させることを目的としました。私たちが開発したツールは、特に中小規模の職場を対象に、導入から修正作業までを簡単にできるものになっています。

●導入に要する時間が短い　

　Excelベースなので、すべての作業をExcelででき、ツールの導入もコピーのみでよい。

●少ない入力で勤務スケジュールが作れる　

　通常のシステムは初期設定がユーザにとって大きなハードル。最低限の設定で動き、ツール操作を覚えながら扱える。

●修正作業の効率がよい

　自動で作成者にとって修正しやすい勤務スケジュールが作成される。条件の違反部分を瞬時に表示する機能ももつ。

　初期設定→勤務スケジュールフォーマット作成→詳細設定→（自動でスケジュール作成）→修正作業

ツールにはシートが全部で以下の7枚あります。各シートの項目について、ユーザが入力する箇所は■部分、ユーザがリストから選択する箇所は■部分です。■部分はボタンを押すと勝手に入力され、■部分は■または■部分を入力すると勝手に入力されます。

　　●初期設定画面→最低限必要な情報（対象期間、シフト、グループ、スタッフの定義）の入力　　

　　　　　　　　　　　
　　●勤務表スケジュール簡易出力→自動で初期設定を考作成された慮した勤務スケジュールの表示

　　●設定詳細�@→考慮したい詳細な条件を設定（スタッフの希望の考慮、各日の必要出勤人数）

　　●設定詳細�A→考慮したい詳細な条件を設定（遵守パターン、禁止パターン、スキル条件など）

　　●設定詳細�B→考慮したい詳細な条件を設定（スタッフの各シフトの適切回数）

　　●最適化後勤務スケジュール→【最適化】ボタンを押すと、詳細設定を考慮した勤務スケジュールの自動作成

　　●勤務スケジュール修正→勤務スケジュールを修正する画面。【制約チェック】ボタンを押すと、違反部分を色で表示