Last modified: Aug. 14, 2000

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<ACCN>kaken-j-0924516300</ACCN>
<YEAR>1992</YEAR>
<SBJ1 TYPE="kanji">802: 情報学</SBJ1>
<PJNM TYPE="kanji">文献の論理構造に基づく全文データベース検索システムの開発研究</PJNM>
<ABST TYPE="kanji"><ABST.P>本研究は、学術文献などの文書の全文を収容する全文データベースについて、それらの文書の論理構造に即した検索を可能とするシステムを研究・開発しようとするものである。3年次にわたって下記の項目について研究および開発を行なった。</ABST.P><ABST.P>1.全文データベースに対する検索要求の詳細分析を行ない、SGMLの文書型定義に基づいて検索・表示要求を効率的に記述するための表記形式DQL(Document Query Language)の詳細設計を行なった。SQLを拡張し、文書構造を扱うための記述を可能にした。</ABST.P><ABST.P>2.文献の文書構造を図形的に表示し、要素をポインティングデバイスで指定して検索条件・表示指示を行なうユーザ系のソフトウェアを設計し、ワークステーション上でグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を用いて開発した。</ABST.P><ABST.P>3.文書構造を各構成要素間の二項関係で関係データベース管理システム上に表現し、DQLで記述された検索要求を処理するサーバ系のソフトウェアを汎用大型計算機上に開発した。</ABST.P><ABST.P>4.サーバ系とユーザ系の接続方式を開発し、LANおよびISDNを介して連動させて動作を確認した。</ABST.P><ABST.P>5.全体的な処理性能、使い心地、検索精度などについて評価を行ない、実用に向けての課題と解決方式を検討した。</ABST.P><ABST.P>現在のシステムにはサーバ系の性能に改善の必要性が認められ、検討の結果、二項関係に参照先のレコードIDを含めることが有効であることがわかったので、今後これを実現することが課題となる。また、ユーザ系においては指定した検索要求をよりわかりやすく表示する必要があることが明かとなり、考案したいくつかの方式について実験により検討することが課題となる。</ABST.P><ABST.P>以上の結果、本システムの設計概念、および実現方式の妥当性が確認でき、課題への対処の方針も示すことができたことにより、実用化の可能性が示された。</ABST.P></ABST>
<KYWD TYPE="kanji">全文データベース / 情報検索 / 文書構造 / SGML / GUI / 分散処理</KYWD>
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