ケモじゅん ChemoJun | |
化学系グラフィックスオープンソースライブラリ |
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『ケモじゅん』は、国立情報学研究所の佐藤寛子助教授の研究グループが、
2002年から知的基盤の一つとして構築を進めてきた化学系グラフィックスライブラリであり、
共通技術の共有化による化学系ソフトウェア技術の発展と次世代の育成と継承に寄与することを目的としてソースコードを公開するものです。
『ケモじゅん』の主な特長は以下のとおりです。
純国産のオープンソースライブラリ 『ケモじゅん』は、3次元マルチメディアオープンソースライブラリ『じゅん』 (株式会社SRA先端技術研究所) を基盤に構築された化学用グラフィックスライブラリです。 ライブラリとして提供される化学系グラフィックスソフトウェアとしては初の国産オープンソースであるとともに、 基盤グラフィックスライブラリも含めて全て国産のオープンソースコードで構築されている「純国産」のソフトウェアです。汎用性と特異性を兼ね備えたライブラリ 一般に汎用性に主軸をおいて開発された情報工学技術を化学分野の目的にそのまま適用できることは稀であり、 一方で、ある目的に特化して開発されたプログラムは拡張性に乏しいという欠点をもちます。 『ケモじゅん』は、化学反応予測やスペクトル予測システムのグラフィックスソフトウェア開発の過程において共通基盤となりうるものをライブラリとして独立させて構築してきたものであり、 一方で、汎用的ライブラリ『じゅん』の全機能も継承しています。 つまり、汎用性から特異性までを段階的にもつ独立したモジュールを連携させることで、 汎用性と特異性を兼ね備えたライブラリを実現しています。動的・インタラクティブな化学グラフィックスを指向 現在の化学系グラフィックスは主に分子構造や計算結果の表示によるプレゼンテーションや化学者間のコミュニケーションの道具として使われています。 『ケモじゅん』は、こうした従来の可視化利用に加え、動的可視化やインタラクティブな操作性をもつ、 化学者の思考ツールともなりうる次世代の化学系グラフィックスを指向しています。わかりやすいソースコードとドキュメント 『ケモじゅん』では、利用者それぞれの目的に応じた幅広い活用を可能とするために、 ソースコードの機能の独立性、わかりやすさ、マニュアルやドキュメントの充実も重要な要件と考えて開発を進めています。継続して発展するソフトウェア オープンソースをソフトウェア技術の発展と次世代の育成と継承につなげるためには、いかに継続し成長させていくかが大きな鍵です。 比較的小さなボリュームからのオープンソース化の開始となりますが、知的基盤の構築への貢献のために、着実に活動を継続していきます。 |
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