このページでは,企業・社会人の方々との活動について紹介します.
私の所属先である国立情報学研究所における主な制度として,共同研究と学術指導という二つがあります.
学術指導は,技術コンサルティングのようなイメージです.新規性・難易度が高い研究成果を想定していない場合でも取り組みやすくなっており,共同研究よりも契約を迅速に行えることが多いです.自由なテーマで定期的に議論をしたり,最新技術の解説や導入を目的としたりする場合は,学術指導の形式が合っています.共同研究の前段として,ゴールや成果物を定める議論の段階を,学術指導の形式で実施することもあります.
今までの協働実績としては,三菱電機,フェリカネットワークス,マツダ,Classi,コナミデジタルエンターテインメント,パナソニックホールディングス,NTTコンピュータ&データサイエンス研究所などがあります(共同論文などが公知のもののみ紹介).
各企業における制度や状況にも依りますので,まずお問い合わせいただき,協働立ち上げの議論の中で制度は選んでいくことになるかと思います.
我々の研究内容の紹介や,より幅広く動向紹介を行う講演・セミナーを行っています.近年では,ソフトウェア工学や,テスト技術と品質保証,安全性などの観点から,AIシステムや自動運転システム,大規模言語モデル(LLM)や対話型生成AIに関する話題提供を多数行っています.特にAIの品質マネジメントに関する解説は,1時間半程度の講演から3日間に渡るセミナーまで,多様な形式において実施しています.
一部の講演やセミナーの資料は公開資料に関するページにて,講演やパネル討論などのリストは業績一覧に関するページにて掲載しています.
トップエスイープログラムは,産学協働で構築されたカリキュラムに1年間取り組む場です.アーキテクチャ設計や形式手法のようなソフトウェア工学の従来からの話題をはじめとして,クラウド,データサイエンス・機械学習,大規模言語モデル(LLM)までを包括的に扱うプログラムになっています.トップエスイーコースでは,45を超える講義から選択して受講することができるほか,実践演習として他社のエンジニアとともに半年近く一つの課題に協働で取り組む場もあります.アドバンスコースとして,より最先端の技術や自身の課題解決に特化して取り組む場も用意されています.
詳細はトップエスイーのWebサイトをご参照下さい.
社会人学生は,博士号取得を目指す後期博士過程を中心に多数受け入れてきました.総合研究大学院大学または電気通信大学での受け入れとなります.研究成果を出していくことが最も重要な活動になり,講義受講などはご希望・状況に応じて副次的に行っていただく場となります.
詳細については,研究室活動についてのページをご参照下さい.