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イベント

ワークショップ インタラクションサイエンスプロジェクト:ロボットは井戸端会議に入れるか(井戸ロボ)

2013. 2. 27, 3.2

2013年2月27日、3月2日にワークショップ、「インタラクションサイエンスプロジェクト:ロボットは井戸端会議に入れるか(井戸ロボ)」を開催いたします。

招待講演には大阪大学の石黒浩教授をお招きします.また、インタラクション研究の最前線で活躍する研究者による研究発表を予定しています。詳しくは以下の概要をご覧ください。本ワークショップでの発表の一部はJSTさきがけ『情報環境と人』の成果発表として実施されます。

主催:独立行政法人 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 さきがけ「情報環境と人」

共催:NIIグランドチャレンジ2012・NII共同研究2012

日程・場所

日程
2013年2月27日、3月2日(間にインタラクション2013を挟みます)
場所
日本科学未来館

招待講演

石黒浩,大阪大学

タイムテーブル

2月27日(水) 第1部 NII共同研究2012報告会 @日本科学未来館 会議室1
13:30 - 受付開始
14:00 - 14:15 全体趣旨説明 坊農真弓(国立情報学研究所)
14:20 - 15:00 NII共同研究報告 岡田将吾(東京工業大学)
15:05 - 15:45 NII共同研究報告 高田明(京都大学)
(休憩:15分)
16:00 - 16:40 NII共同研究報告 岩崎志真子(モナシュ大学)
16:45 - 17:25 NII共同研究報告 伝康晴(千葉大学)
17:30 - 次回予告(5分程度)
3月2日(土) 第2部 NIIグランドチャレンジ報告会 @日本科学未来館 会議室2
14:30 - 受付開始
15:00 - 16:00 招待講演(石黒浩; 大阪大学)
16:05 - 16:45 プロジェクト報告 坊農真弓(国立情報学研究所)・細馬宏通(滋賀県立大学)
16:50 - 17:30 プロジェクト報告 高梨克也(JSTさきがけ/京都大学)・坊農真弓(国立情報学研究所)・大崎章弘(日本科学未来館)
17:35 - 18:15 プロジェクト報告 榎本美香(東京工科大学)
(休憩:10分)
18:25 - 19:00 全体討論

発表概要

招待講演
石黒浩(大阪大学)
NII共同研究2012
岡田将吾(東京工業大学)
マルチモーダルデータからのパターン抽出に基づくジェスチャ分析
本研究では、多人数インタラクション中に用いられるジェスチャの機能を分析する。具体的には会話参加者全員の表出する頭部ジェスチャ・ハンドジェスチャ・視線方向・発話有無などの非言語パターンを自動抽出し、ジェスチャを行った会話者以外の会話参加者の表出する非言語パターンと行われたハンドジェスチャパターンの間の関係を分析する方法を提案する。提案するデータマイニング手法を用いることで獲得された、多人数インタラクション中に用いられたジェスチャの機能に関する知見を報告する。
高田明(京都大学)
「養育者-乳幼児間インタラクションにおける相互モニタリング過程の記録・分析手法の開発」
本共同研究は、乳幼児と養育者がお互いにモニターし合いながらインタラクションを行う過程を正確に記録し、そうしたインタラクションがどう組織化されているのかを明らかにする、簡便な分析手法を開発することを目的とする。平成24年度のおもな活動は以下の通りである。1.小型・軽量のCCDカメラ、バッテリー、メモリーを組み合わせた装置を制作し、乳幼児に負担をかけずに質の高い動画を収録するための試行錯誤を行っている。2.本プロジェクトで開発する手法を応用し、アイ・トラッカーを用いて大型類人猿-ヒト間のインタラクションを記録・分析するための方法について議論を行っている。当日はこれらに関して得られたデータを示しつつ、その概要を説明する。
岩崎志真子(モナシュ大学)
オーストラリア触手話による相互行為分析
本研究では、オーストラリア触手話による相互行為の組織化に焦点を当てる。触手話とは視覚障害と聴覚障害を両方持つ人々が用いるコミュニケーション手法であり、主に手話使用者の手に触れ、時には脚や背中といった身体の他の部分や身の回りの物を触れながら、相互行為を行うコミュニケーションモードである。2012年現在、世界的に見ても触手話によるコミュニケーションを記述することが可能な方法は確立されておらず、記述および分析のための共通基盤がない。本研究では触手話コミュニケーション研究のための記述手法を作成し、触手話コミュニケーションのメカニズムを明らかにすることを試みる。当日はこれまで得られたデータから話者交代メカニズムと意味交渉の分析を通して、聴覚と視覚を失った人々のマルチモダリティーを考察する。
伝康晴(千葉大学)
食事会話中の食事動作の分析
日常場面での会話インタラクションは、ほとんどの場合、何らかの活動に従事しながら行なわれる。たとえば、食事しながら会話したり、会議でパソコンを使いながら議論したりといった具合である。このような場面において、会話と会話外活動とがどのように調整されているかを知ることは、日常場面での会話インタラクションの理解とモデル化にとって極めて重要なステップである。本発表では、3人の参与者による食事場面を取り上げ、発話やジェスチャーなどの談話行動と食事動作がいかにして両立されているかを分析する。とくに、ひとたび開始された食事動作がしばしば停止されるという点に着目し、その背後にあるインタラクション上の動機を量的分析と事例分析によって明らかにする。
NIIグランドチャレンジ
坊農真弓(国立情報学研究所)・細馬宏通(滋賀県立大学)
アンドロイドは井戸端会議に入れるか
我々は2012年夏から冬にかけて、平田オリザ・石黒研究室作、アンドロイド版『三人姉妹』の制作現場をフィールドワークする機会を得た。そこで、すべての稽古現場と本番直前のリハーサルを映像資料として記録した。映像資料はおよそ160時間、撮影日数は33日間であった。データ量にすると5.3TBに及ぶ。会話分析は、我々の日常を記録し、その中で起こっていることをつぶさに観察することで、発語と動作、環境があらかじめ一体となって起こる過程を分析してきた。一方で、演劇では、既に事前に用意された会話の連鎖(台本)に「身体」を肉付けしていくという、自然な会話の成り立ちとは異なることが起こっている。舞台上で役者と見事に会話するアンドロイドの演技を手掛かりに、会話とは何かを探る。
高梨克也(JSTさきがけ/京都大学)・坊農真弓(国立情報学研究所)・大崎章弘(日本科学未来館)
日本科学未来館の科学コミュニケーターのインタラクション行動分析とリフレクション活動支援
本研究では、日本科学未来館の科学コミュニケーター(以下SC)を対象に、SCと来館者との「展示物を媒介したインタラクション」の実践評価とSCの活動記録の効果的利用環境の構築に取り組んでいる。このうち、今回の発表では、コミュニケーション実践評価のニーズと支援手法に関する既存の試みの概観と本プロジェクトの狙いの説明(高梨)とインタラクション行動分析とこれに基づくリフレクション活動の報告(坊農)を行うとともに、これに対する当事者の立場からの感想と要望(大崎)に基づく議論を行う予定である。
榎本美香(東京工科大学)
野沢温泉村における祭りをめぐる協働インタラクション
野沢温泉村には、自治的・地縁的結合にもとづく惣コミュ二ティが日本で唯一現存する。このコミュニティでは、共同温泉やスキー場の管理・運営、村で行われる祭りの執行を通じて、村民どうしの強い繋がりが保たれている。本年度は3回の現地調査を行い、複数世代に渡る協働作業中のインタラクションの模様を一部収録した。このデータにもとづき、共に埋め込まれた環境や共に操作するモノといった物理的対象を介して、手本の例示や視線交差、掛け声といった個々の身体的・言語的やりとりによって伝統的技術や知恵が共有される過程を報告する。

参加申し込み

  • 参加費無料
  • 申し込み締め切り 2月15日(金)当日参加も絶賛受付中です.
  • 参加を希望する方は、bono-sec[at]nii.ac.jpへ以下のフォームでお申し込みください(([at]を@に置き換えてください).件名を「インタラクションワークショップ申し込み」としてくだ さい)。
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件名:「インタラクションワークショップ申し込み」
氏名:
所属
メールアドレス:

1.参加する日をお知らせください(参加しない日を消してください).
全日参加,
部分参加(参加しない日を消してください)、2月27日(水)、3月2日(土)

2.3月2日(土)のワークショップ後の懇親会への参加
参加を希望する  参加を希望しない
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