研究内容

中国化
- グローバル化する株所有ネットワークにおける覇権争いの見える化と予測 -

経済ネットワークが世界規模に
張り巡らされた現代社会

これまで国内で閉じていた経済ネットワークが、21世紀に入り、法律も規制も異なる国外にも張り巡らされるようになってきました。

我々はネットでいとも簡単に外国株を買え、家にいながらにして、見たこともない外国企業のオーナーになることができます。

我々は兵器は作れないが、海外軍事企業の株主になることができます。海外の子会社を利用して、法人税を軽減することも不可能ではありません。

複雑化し深淵化する
株主の影響力

世界規模に張り巡らされた株所有ネットワークは、時々刻々と変化し、誰がどの会社に影響を与えているのか、人力では把握できない状態になっています。

シャープレイ=シュービック投票力指数をネットワークに拡張することによって、誰が、どの会社の株主総会に、直接的および間接的に、どの程度の影響力を発揮できるのかを数値化しました。

株式会社4000万社と、それらの1億株主について影響力の経年変化を追ってみました。

困難な外資規制

なんと、1億を超える株主の頂点に輝いたのは中国政府でした。そして、年々、その影響力は増大しています。

また、投資銀行も際立った影響力を持っています。しかし、投資銀行は顧客のお金を運用しているに過ぎません。

他国の投資ファンドが買える現在、自国のインフラ産業を外資から守るには、投資ファンドへの資金の流れを追う必要もあります。

関連業績

[1] T. Mizuno, S. Doi, S. Kurizaki (2020) PLoS ONE 15(8), e0237862.

[2] T. Mizuno, S. Doi, S. Kurizaki (2019) Studies in Computational Intelligence 882, 611-619.

[3] 水野貴之 (2019) 人工知能学会全国大会優秀賞 「グローバル株所有ネットワークでの中国による間接支配の見える化」

[4] 小髙充弘, 水野貴之 (2019) 情報処理学会全国大会優秀賞 「「一帯一路」構想による中国化のデータ駆動型実証研究 -グローバルな株式所有関係のネットワーク分析-」

研究内容一覧

Mizuno Laboratory