越前研究室 国立情報学研究所 東京大学  大学院情報理工学系研究科  電子情報学専攻
総合研究大学院大学  複合領域科学研究科  情報学専攻

研究内容

当研究室では,マルチメディアと情報セキュリティ,マルチメディアとプライバシー保護の融合領域に焦点をあてながら,基礎論から応用システムまでの幅広い研究分野に取り組んでいます. また,国立情報学研究所 シンセティックメディア国際研究センター(SynMedia Center)に参画し,顔,音声,身体,自然言語などの多様なモダリティを対象とした,シンセティックメディアの生成,不正な目的で生成されたシンセティックメディア(フェイクメディア)の検知,メディアの信頼性確保,意思決定支援のための研究開発を推進しています.

JST CREST インフォデミックを克服するソーシャル情報基盤技術(2020年12月~2026年3月) CREST FakeMedia >>>

本研究は,AIにより生成されたフェイクメディア(FM)がもたらす潜在的な脅威に適切 に対処すると同時に,多様なコミュニケーションと意思決定を支援するソーシャル情報基 盤技術を確立します.3種類に分類した多様なモダリティによるフェイクメディア(FM) を対象に,FM生成技術,FM検出技術,FM無毒化技術を確立するともに,これらの技術 を活用してSNS上で多様な意思決定を支援する意思決定支援技術を確立します.

生体情報の合成となりすまし検知 Read More >>>

カメラやマイクロフォンなどのセンサの普及により,現実世界で取得した顔,音声,身体情報をバーチャル世界で無秩序に共有するプライバシー侵害が懸念されています.また,マルチメディア情報処理技術の進展により,バーチャル世界において,現実世界の任意の人間への「なりすまし」が可能になりつつあります.本研究では現実世界の情報であることを保証しながら,取得された人間の意思に基づいて適切に保護・活用する技術を研究しています.

  • Fake facial videoの検知
  • Fake review / fake newsの生成・検知
  • Fake facial image/video検出の性能向上を目指した高品質な大規模データセットの構築
  • Master faces: 顔認証システムに対するウルフ攻撃
  • メディア処理に耐性を持つ敵対的サンプルの生成
  • 顔と音声の同時変換

生体情報の不正取得防止 Read More >>>

生体認証の普及により,パソコンやスマートフォンといった個人用デバイスにも生体認証の導入が進んでいます.一方で、デジタルカメラなどに搭載される光学センサの進化により,生体情報を遠隔から撮影し不正に利用される可能性が指摘されています.本研究では現実空間における生体認証の利便性を確保しながら,遠隔からの生体情報の取得やサイバー空間における生体情報の流通を本人の意思に応じて制御可能とする技術を研究しています.

  • 指紋盗撮の防止
  • 顔検出の防止
  • 歩容の匿名化

過去の研究内容 Read More >>>