Megumi Kaneko

主な研究内容

世界的に,IoTモバイルデータ量の爆発的な増加が予測されている中,使用可能な無線資源である周波数は既に限界を迎えていて,対応しきれない状況になっています.この状況の中,次世代無線ネットワーク (Beyond 5G, 6G, WLAN, IoT等)の大きなチャレンジは,様々な性能要求(高速伝送・低遅延・高信頼・多数接続等)を究極なレベルかつ省電力で同時に達成することです.

更に,地上モバイル通信のみではなく,空・宇宙・海上・海中をカバーし,孤立地帯も含めた3D広域無線通信が求められています.

図1: 研究概要

本研究室では, 次世代情報通信ネットワークの周波数やエネルギーの利用効率を向上させる最先端の無線通信技術に取り組んでいます. 特に, 電力消費を最大限に削減し,持続可能なデジタル社会を支える省電力・スマートな次世代無線通信システムの研究を行なっています.以下が研究テーマの例です.

  1. 省電力・多数IoTデバイス接続のための無線アクセス構築: 膨大なIoTデータ量増加に備え, 厳しい干渉環境でも高性能と省電力性を両立できるIoT無線アクセス法
  2. 最先端無線技術(知能電波反射面RIS, THz帯通信など)に基づく無線ネットワーク設計:RISや THz帯を活用した,ユーザ選択・ビームフォーミング最適化
  3. AI・機械学習を活用した無線通信方式の確立: リスク回避型強化学習や深層強化学習を活用した,複雑なモバイル環境に対応できる分散型無線通信法

図2: ANR/JST Edge AI 日仏共同研究プロジェクト「LIGHT-SWIFT」(日本側PI 金子めぐみ教授 (NII),フランス側PI Olivier Berder教授(CNRS IRISA, University of Rennes))

本研究室はインターナショナルであり,グループでの議論は英語で行う.上記の研究は国際共同研究(ex. 仏CNRS,パリサクレ大)や企業(ex. NTT)と共に実施している.意欲のある学生は企業との共同研究や,海外の大学や研究機関へ留学し共同研究を行う機会を提供する.

Current Lab Members

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Lab Visitors

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