2020年の国立情報学研究所オープンハウスは、COVID-19 (新型コロナウイルス感染症) パンデミックを受けて全面的にオンライン開催となりました。事務局では一時は中止も検討されたそうですが、当初の予定通りに6月12日金曜日と13日土曜日に開催しました。RCMBは今年も参加し、初めてのオンラインポスターセッションを経験するなど、例年に増してチャレンジングなオープンハウスでした。

NII Open House

毎年恒例の情報研オープンハウス、今年は6月12日金曜日と6月13日土曜日にオンライン開催となりました。

NII Open House 2020 News Release

SARS-CoV-2 (severe acute respiratory syndrome coronavirus 2, 新型コロナウイルス) の世界的蔓延による新型コロナウイルス感染症は社会に大きな影響を及ぼし、もはや with the corona とも言える新しい社会常態への移行は不可避、不可欠となっています。このような社会状況において、今年の情報研オープンハウスも新型コロナウイルス感染症に対して情報学ができることをテーマに置いて開催しました。

大学共同利用機関法人の一員として、とくに高等教育の継続を支援する遠隔授業を推進する立場から積極的に提案、報告しました。人類がSARS-CoV-2に対抗する主な手段は医学、医療の分野ですが、そこに情報学やITを組み合わせてさらに効率よく対抗する手段を開発することが可能なはずです。基調講演や特別対談では、こうした多分野にわたるコラボレーションの重要性が提起され、実際にロジスティクスやソーシャルネットワーキング、オープンサイエンスの立場から講演がありました。

RCMBの発表

NII Open House 2019 RCMB Poster

このようなテーマのもと、RCMBも新型コロナウイルス対策としてこれまで取り組んできた研究の成果を佐藤真一センター長が基調講演で報告しました。また、CT画像による診断支援AIの研究開発に大量の学習データを提供していただいている日本医学放射線学会から青木茂樹理事長 (順天堂大学大学院医学研究科放射線診断学教授) と待鳥詔洋医師 (国立国際医療研究センター国府台病院放射線科診療科長) が基調講演に登壇されました。CTによる新型コロナウイルス感染症検査とAI診断支援について、現状と期待をお話していただきました。
映像

今回初めての試みとして開催したサイバー空間でのオンラインポスターセッションにも発表し、多数の方々に参加していただきました。ありがとうございます。当日のポスターセッションの様子はオープンハウス特設サイトアップロードしてあるので、ぜひ視てください。もちろん、他のポスターセッションもよろしくお願いいたします。