RCMBでは、これまで整備・運用してきたクラウド基盤を、医療AIの研究開発に必須なものと考えています。今後、開発した医療AIを社会実装し、医療の現場で利用できるものにするためには、クラウド基盤の発展的継続が欠かせません。そこで、クラウド基盤のよりいっそうの利活用を促す議論の場として、勉強会を企画しました。

今回は整形外科医としてコンピュータ援用外科や計算解剖学の研究で多くの実績のある高尾正樹先生 (大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科学整形外科学 講師) をお招きします。高尾先生にはご自身の研究内容や、AI研究開発に必須なデータ基盤への要望などを講演していただき、その後、参加者が自由闊達に議論する予定です。

プログラムの案は以下の通りで、これから変わる可能性があります。変更があったときはこのページでお知らせします。なお、参加者を広く募って幅広い意見を伺いたいとはおもうのですが、今回はAMEDプロジェクトに参加していただいた機関、団体の皆さまに限ります。

今後のクラウド基盤の研究プラットフォームとしての在り方の検討および活用に向けた議論・勉強会

  • 日時:2022年2月15日(火) 18:30-20:00
  • 形式:オンライン開催
  • 開始挨拶:大竹客員准教授「はじめに&高尾先生のご紹介」10分
  • 講演:30分
    高尾 正樹 先生 (大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科学整形外科学 講師)
    NII CT Databaseを活用した筋骨格解析―現状と展望
    これまでのCTを用いた筋骨格解析は特定の運動器疾患の中高年を対象とした偏りのあるデータに基づくものが多かった。NII CT Databaseは様々な背景をもった患者データ群で幅広い年齢層のデータを大量に入手できる。我々はこの特徴をいかし、筋骨格の性差や年齢層別相違の解析を行っている。その概要と、直面した問題、今後の展望などについて紹介する。
  • 議論:40分
    ・今後のクラウドに期待する事 (追加で収集して欲しいデータや属性情報みなど)
    ・今後の研究テーマの広がり・可能性について (取り組んでみたいテーマなど)
  • 終了挨拶:森センター長「総括」10分