情報・システム研究機構 国立情報学研究所 情報社会相関研究系 助教

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略歴

1989年3月慶應義塾大学理工学部電気工学科卒業
1991年3月京都大学大学院理学研究科霊長類学専攻修士課程修了
1994年3月京都大学大学院理学研究科霊長類学専攻博士課程研究指導認定
1996年3月京都大学大学院理学研究科霊長類学専攻博士課程退学
1996年4月文部省学術情報センター研究開発部ネットワーク工学研究部門助手採用
2000年4月国立情報学研究所人間・社会情報研究系情報利用学研究部門助手着任
2005年4月総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻助手着任(併任)
2006年4月国立情報学研究所情報社会相関研究系助手着任
2007年3月総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻助手解任
2007年4月国立情報学研究所情報社会相関研究系助教着任

研究テーマ


次世代情報システムの開発

現代社会における重要な問題の1つに、人と計算機の親和性の改善が挙げられる。計算機を、多くの人に使ってもらうためには、音声や自然言語などの人にとって親しみ易い情報形態を簡単に扱える必要がある。言葉を話すことはヒトに特有の現象であるが、類人猿の一部には簡単なヒトの言葉を理解できたり、道具を使ったりする事ができることが知られている。自然言語を扱うために必要な情報処理機構が分かれば、計算機にもヒトの言葉を扱わせることができるのだろうか?最近の研究によれば、ヒトとサルの脳のもっとも大きな違いは量であると考えられている。実際に、ヒトの脳は、類人猿の脳に比べて2倍近くも大きく、体重比で比べてもかなり大きいことが分かっている。これは、言語や思考などのヒトが他の動物より優れている能力が、進化の過程で獲得した発達した神経回路網の産物であることを示唆している。計算機は、脳と比べると非常に高速な素子を持っているが、並列性の点では脳に劣っている。インターネットは、世界中に散らばる計算機同士を結び付けることによって、脳のような機能を実現できる可能性を持っている。ヒトが自然言語や音声を使って計算機ネットワーク資源にアクセス出来るようになれば、インターネットは、人類のための地球規模の知的データベースとして機能すると考えられる。

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