研究内容

安全安心な仮想通貨社会
– 仮想通貨時代の送金規制システムの研究 –

望まぬお金の流れ

Bitcoin、Libra、ブロックチェーンベースの仮想通貨社会が広がろうとしています。

気軽に海外送金ができる反面、送金先が社会にとって望まぬ相手であっても規制するすべがなく、投資詐欺・違法ギャンブル・薬物売買・マネーロンダリングが問題になっています。

健全な仮想通貨社会を実現するシステムを考えなければならないのです。

HYIP
- 高収益プログラム -

High Yield Investment Programの略であり、仮想通貨でおこなう超高利率の投資を多く見かけるようになりました。

運用者は掲示板等で超高利率をうたい出資を募ります。はじめは、出資者に配当をおこないます。

配当が新たな口コミを生み出資が拡大していきます。しばしば、配当が停止します。HYIPへの投資はどのようなダイナミクスを持つのでしょうか?

悪い人の隣には悪い人がいる

複雑怪奇なグローバルな仮想通貨取引ネットワークにも法則があります。ある種の違法なアカウントには特定の取引パターンが存在します。

仮想通貨取引ネットワークにおいて違法アカウントの近隣には違法アカウントが集中しています。

違法アカウントが集中したコミュニティに仮想通貨を流さないようにするシステムを開発する必要があります。

仮想通貨時代の送金規制

通常の通貨であれば送金は銀行を介すために、銀行が送金先をチェックする。介する存在がいない仮想通貨では、各ユーザーの送金アプリにチェック機能をもたせる必要があります。

[1] Joomi Jun and Takayuki Mizuno (2020) 投稿中

研究内容一覧

Mizuno Laboratory