KOIBUCHI LABORATORY

研究

不確実容認コンピューティング Uncertainty-Tolerate Computing

Society 5.0が目指す高度IT社会に向けて、人工知能やビッグデータ計算に代表される全体としての結果が重要な計算とNP困難問題の解法に代表される近似計算が重要となります。これらの並列計算は計算ノード間の通信に膨大な処理時間を要します(例:大規模並列グラフ解析では通信待ち時間が実行時間の大半)。そのため、データセンター内の通信が性能向上の鍵となります。しかし、2020年代後半にはムーア則に支えられた半導体の集積度の向上が終焉する見込みです。つまり、正確な動作のために大きいマージンを取る従来の設計では計算機システムの大幅な性能向上が困難となる危機に直面しつつあります。
そこで、本研究ではマージンを削り、相応のビット化けを許容することで高バンド幅低遅延を実現する光通信を用いたデータセンター向け計算機システムの設計技術を確立します。そして、本計算機システムのビット化けによる不確実性を容認する並列計算・アルゴリズム技術を開発します。

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